先月(7月)に行われた参議院議員選挙において、NHKから国民を守る党(以下、N国党)が1議席を獲得しました。この1議席を獲得したのは、党首である立花孝志さんです。そして、1議席を獲得しただけではなく、この選挙で国政政党の要件を満たすことにより、公党の1つとなりました。
国政政党とは、公職選挙法などの規定する政党の要件を満たした政治団体のことです。この政党要件とは、① 国会議員が5人以上所属していること ② 直近の国政選挙(衆議院議員総選挙 or 参議院議員通常選挙)において全国で2%以上の得票(選挙区・比例代表のいずれか)があることが設立の要件です。N国党は、国会議員が参議院議員1名と衆議院議員の丸山穂高さんの2名しかおりませんので、②の要件で国政政党となりました。
このN国党が国政政党になったということ、国会議員が誕生したということについては、国民だけでなくNHKの方々も大変驚かれたことだろうと思います。この民意については、賛否両論があるようです。著名な方では、マツコ・デラックスさんがテレビで、「遊び半分で投票」・N国党を支持した方々を「気持ち悪い」などという少しこれまでの選挙に対する批判と異なる意見もあります。
私は、先月の参議院議員選挙の前からN国党の存在を知っていました。しかし、まさか国政政党になるとは考えておりませんでした。N国党の立花党首は、選挙前から国政政党になることに対して、自信満々でした。今年の統一地方選やその他の地方選挙で30名近くの地方議員が誕生しているとはいえまさか国政政党なんてというのが私の率直な気持ちでした。しかし、ふたを開けてみるとしっかりと国政政党となりました。
この勢いは、どのような国民の民意なのでしょうか。私が思っている以上にNHKの集金人に対して困られている方々が多数おられるということだと思います。悪質な集金人が多いのでしょう。これに対する多数の反感がN国党を支持するという形になって現れました。素直に受け止めれば良いのではないでしょうか。
これについてたった1議席だからと政府は、見過ごすつもりでしょうか。少数の民意かもしれませんが、国政政党になったという意味は大きいと思います。NHKのスクランブル化という公約1本でここまでN国党は、来ました。この現象に対する今後の政府の対応に注目したいと思います。