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 この本ののタイトルでもある、ようこそというと何やらお客さんを歓迎しているような
感じですが、実はそうではありません。全く歓迎しない方がやってくるというお話しです。 

 この作品の登場人物も元銀行マンです。出向中で中堅企業のナカノ電子部品という
会社で働いています。銀行でも副支店長までなりましたが支店長にならず出向です。

 銀行マンとしては、残念だっただろうと思います。出向先の会社は、私の会社と同
じような製造業でしたので、これまでの池井戸潤さんの中でも親しみを感じながら
読むことができました。

 倉田太一はある日、混雑中の駅で割り込みをしようとした男と出くわします。おと
なしい男ですが、この時は彼を注意します。これが、この男の恨みをかうことになり
ます。

 この男も陰湿で、倉田の後を家までつけます。次の日の朝から、倉田家に人為的な
陰湿な出来事が多発します。

 花壇を荒らされたり、ポストに死にそうな猫を入れられたり、車を傷つけられたり
です。

 一方、会社でもおかしなことを発見します。これは、営業部長の不正です。倉田は
これを追い詰めていきます。

 ストーカーの被害というものは、その現場を見つけないとなかなか犯人を特定する
ことが出来ません。警察に行っても、真剣に取り合ってくれないという状態です。

 私は、駐車場が家から少し離れています。実際に私もこのように車に傷をつけられ
るというようなことが起こっても、犯人を見つけることはできないでしょう。当然、
警察にいっても同じでしょう。

 このような犯人を捕まえることは、困難ですがこの家族は犯人を捕まえるために
家族が団結して、取り組んでいきます。
 
 池井戸潤さんの多くの作品と少し異なるような気がしますが、いつも通りこの作品
も非常に興味深く読むことが出来ました。







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2016.02.09 Tue l l コメント (0) l top
 今年、今日が最後のゆっくり出来る日となりそうです。今年の残りは帰省
やさまざまな用がありますので、今年の読書について振り返りたいと思い
ます。

 今年も読書をすることにより、たくさんの発見と考えさせられることがあり
ました。

 読書数は、年間113冊と昨年よりも少なくなりましたが、良書に多数
出会うことが出来ました。

 大きな変化点としましては、小説を読む数が多くなったことです。その
きっかけとなったのは、『ハゲタカ』でお馴染みの真山仁さんの講演を
聞きに行ったことです。
 
 小説は、昨年は4冊しか読んでいません。読んだのは、三島由紀夫
百田尚樹、山崎豊子、夏目漱石、です。

 今年は、月村了衛、城山三郎、村上春樹、ドストエフスキー、真山仁
磯崎憲一郎、フレデリック・フォーサイス、池井戸潤、伊坂幸太郎
高野和明、湊かなえ、宮部みゆき、百田尚樹の作品を読みました。

 その数、47冊です。

 ということは、今年の読書は半数近くが小説になってしました。小説
は、単純に読まず嫌いなだけであって、たいへん興味深く読むことが
出来ました。

 本来読まなければいけない本を、読むことができなかったということに
なるのかもしれませんが、専門書だけでなく、小説を読むことも長期的
に考えると、人間としての幅を広げることにつながるのではないかと
考えております。

 読んだ本は、全て購入したわけではありません。図書館で借りて読む
本もありました。

 いつも親切にご対応頂いた図書館の方々には、心から感謝をしたい
と思います。

 来年も多数、良い本に出会うことを楽しみにしております。

 ここに特に私が読んで面白かった本、これまでの認識を変えることに
なった本、新たな発見をすることが出来た本を紹介します。








































































2015.12.30 Wed l l コメント (0) l top





 民間企業にお勤めされている方、公務員の方、さまざまな職業があり
何かしらの組織に属されている方はおおいと思います。

 そこでは、さまざまな人が働かれています。私も企業に属していますが
よく話す人、気が合う人、上司、部下、同僚、異性など同じ人はいません。

 良い人ばかりではありません。

 同じ会社に勤めているにも関わらず誰かが良い仕事をして評価される
と足を引っ張ってやろうとする人もいれば、密告のようなことをしたり
陰口を言う人などさまざまです。

 悪い人ばかりでもありません。

 困ったときに助けてくれる人や落ち込んでいるときに励まして応援して
くれる人もいます。

 この本では、社内でのさまざまな人間関係が書かれています。読んで
いると、うちの会社でも似たようなことがあるなと思うことが多かったです。

 物語の中で、パワハラで上司を訴え、その上司はエリート街道から
外れてしまします。

 傍から見れば、左遷されたように見えますが、これは組織ぐるみで
問題を隠蔽し、問題の責任を押し付けるために仕組まれたことでした。

 この問題には、部課長レベルではなく、さらに大きな力も関係して
います。

 問題は、品質です。ネジの強度が仕様を満たしていないものを価格
を下げるために使用していました。そのネジでは、市場で不具合も
多発しています。

 隠蔽し続けることも出来たかもしれません。しかし、20年前にも同様
の問題で人が死ぬということがありました。

 このような企業体質を改善しなければならないと考えた人が内部
告発を行います。

 この問題が世間に知れ渡れば、会社が倒産するかもしれません。
路頭に迷うことになるかもしれません。モラルを優先するか、企業の
存続を優先するか、さまざまな思惑が語られています。

 昨今、企業のモラルで大変な損害を出している世界的に有名な企業
が日本にもあります。自動車で品質に問題があり、人が亡くなるという
日本の自動車部品会社の問題もありました。

 金儲けを行うために、品質を度外視して物づくりを行えば、人が死ぬ
ことがあります。物づくりは、その品質が最も重要です。

 品質をおろそかにするような企業は、世の中に存在する価値はあり
ません。

 池井戸潤さんの作品の中でも大変興味深い作品です。他の作品の
ようにスッキリ感はないかもしれませんが、組織に属している人は
なんとなく身近に感じることおが出来るのではないかと思う作品でした。






2015.12.27 Sun l l コメント (0) l top





 少し前のブログで村上春樹さんの次の作品は、これを読みますとした
のが、

『 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 』です。

 しかし、kindleで作品を探したところ、この作品しかありませんでしたの
で、こちらを先に読みました。

 昨日書店に文庫版が積まれていましたので、最近文庫化されたのかも
しれませんね。

 私は、村上春樹さんの大ファンというわけではありません。ハルキストで
もありません。

 他にも読みたい本がありますが、何だか村上春樹さんの作品が気に
なってしまっています。気になっているというか、読みたくて仕方ないと
いう感じです。

 村上春樹さんの作品について完璧に理解できるとか、文章がどうだ
こうだとかとかカッコいいことは、残念ながら言えません。

 私は、接骨院にマッサージに行くことがあります。村上春樹さんの文章
を読んでいると心がマッサージされているような感覚になります。非常に
心地よい気持ちです。

 内容は、すっきり爽快というわけではありませんが、引き込まれてしまい
ます。これまでの人生で村上春樹さんの作品というだけで全く無視して
読まず嫌いであったことは非常に残念です。

 村上春樹さんの作品の中でファンの方の評価もそれほど高いものでは
ないのかもしれません。私も他の作品をたくさん読んでいる訳ではなく
まだこの作品で3作品目です。

 この作品も以前読んだ 『 ノルウェイの森 』 ・ 『 海辺のカフカ 』 と同様に
興味深く読むことができました。

 この作品も読み終わって、どうなったのか明確に結論が書かれていません。
しかし、そのような細かいことが書かれていなくても、読み終わればどのよう
になったのかということは自分なりにわかったかなと思います。

 この理解は、私の理解ですので、私と全く異なる理解をする方もおられる
でしょう。さまざまな解釈できることも、楽しみであります。

 今回の作品は、一般的に言われる特徴がない多崎つくるのお話しです。
彼は、高校生時代に友人4人である、赤松・青梅という2人の男性と
黒埜・白根という2人の女性と5人の仲良しグループを形成していました。
多崎つくるだけが、この5人の中で名字に色がつきません。

 高校卒業後、つくる以外の4人は地元名古屋の大学に進学します。つくる
は、東京の工科大学に進学し、一人地元を離れることとなります。

 この感覚わかります。私も名古屋で勤務したことがありますが、名古屋に
一定期間住んだことがある人ならわかると思います。自分が名古屋以外に
あるもう少し上の大学に行けたとしても、レベルを落としてでも名古屋に残る。
説明しにくいですが、名古屋の人はこのように地元愛というものではない
名古屋好きの方が多いように感じます。

 卒業後も、長期休暇の時には引き続き仲良しグループを形成していたにも
かかわらず、ある時、このグループから、つくるだけ疎外されます。
理由もわかりません。それは、突然告げられます。

 相当ショックだったのでしょう。つくるは、死ぬことだけを考えて生きていた
というくらいです。食事も喉が通らなかったのでしょう。体重もこのとき
7キロも落ちます。

 駅を作るという職につき、20年近く過ごしますが、このことを引きず
ります。そのような中で知り合った女性、沙羅に4人に会うように勧めら
れます。

 これをきっかけに、赤・青・黒の3人に会います。白が亡くなったことも
知ります。

 どうして突然、自分が仲間はずれにされなければならなかったのかという
こと聞き、つくるは想定外のことでしたので大変驚きます。
自分には、全く身に覚えのないことだったからです。

 黒に会うまでフィンランドまで行き、白に何が起こったのか、どのようにして
死んだのかということもしります。

 どうして疎外されたかを知ったつくるは、帰国後沙羅に愛の告白をします。
沙羅は3日後、自分の気持ちを整理するために3日待って欲しいと言います。
明日、沙羅の気持ちを聞くことができるというところでお話しは終わります。
 
 自分であらすじを書いてみると、これを読んでどこが面白いのかと思わ
れる人が多いかと思いますが、この作品を読んでみればわかるのでは
ないかと思います。引き込まれていきます。

 楽しいと感じることはありません。どちらかというとつくるの喪失感を
感じることになり、お話しの途中には悲惨な内容もあります。

 自分の中で破れないものがあり、そこから抜け出し成長するつくるのお話し
は、興味深いです。

 個性個性と言われることが多いですが、実際に個性が強いと日本では
あまり喜ばれないのではないでしょうか。

 誰もが自分は、強い個性がないと考える人が多いかもしれませんが
個性がないという個性があるということと、自分が考えるよりもそんなに
透明な人間ではない人が多いのではないか、人には目では見る
ことが出来ない良さがあるのではないか、そんなことなどを考えさせら
れる作品でした。

 次回は、『 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 』を読みます。
村上春樹さんの作品でも高い評価を得ている作品です。既に、この本を
購入しているので楽しみです。

 その前に村上春樹さん以外の本を数冊読んでからということになり
ますが。








2015.12.21 Mon l l コメント (2) l top




 肺炎での入院中、好きな読書をしようと自分が普段読んいるような
近代史、政治など興味のある本を妻が病院に持ってきてくれましたが
何だかあまり読む気になりませんでした。

 私が入院中、自宅療養中に興味を持ったのが小説です。特にジャンル
は問いません。この間、最も読んだのが池井戸潤さんの本です。

 池井戸潤さんの本は、読みやすく興味深い作品が多いです。次から
次へとページをめくりたくなり、本を読み終えるとすぐに次の作品を
よみたくなります。

 今回読んだのは、1998年に第44回江戸川乱歩賞を受賞した作品で
ある『 果つる底なき 』です。

 私が読んだ池井戸潤さんの作品の中では、たくさんの人が死んでしま
います。面白い本でしたが、私は他の池井戸潤さんの作品の方が好きです。

 池井戸潤さんは、実際に三菱銀行で働かれていた経験があるということで
この作品を読むと銀行の内部のことがわかります。銀行での勤務経験がある
ということで、よりリアルに感じることができます。

 上司と上手くいかずに二都銀行渋谷支店で融資担当課長代理 伊木は
ある日、同期の坂本から 「なあ、伊木、これは貸しだからな」という言葉を
かけられます。
 この後、坂本は蜂に刺されて死んでしまいます(アナフィラキシー・ショック)。
坂本は、顧客の口座から預金を引き出していたことも発覚する。また、坂本
は不正な融資に関する資料も残します。
 伊木は、この不自然な坂本の死と行動から、友人がそんなことをするはず
がないということで調査し解明していきます。
 この調査の途中には、支店内の副支店長が不自然な死、課長が刺される
という事件も起こります。伊木も狙われることになります。
 友人の死には、深い闇が隠されていました。

 池井戸潤さんの作品を読みたいのでおすすめ作品を教えて欲しいと言われ
たら、この作品を紹介することはないと思います。他にたくさん面白い作品が
あります。しかし、この作品も魅力がないわけではありません。

 これまで読んできた池井戸潤さんの作品と少し違うなということを感じながら
読みました。



2015.12.10 Thu l l コメント (0) l top
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